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2011年 12月 03日
![]() 遅まきながら「天国の階段」22話を観た。そしてハマった。 幼い頃に兄妹のように育った記憶を全うしようと、男が女を愛する話だ。 言わば「冬ソナ」の男版だ。 私が韓流ドラマにハマったのは、Mが観ていたTVの「オールイン」を偶然隣で観てしまったからだ。それまでは韓流、韓流とマスコミが騒ぐので、(つむじ曲がりの私は)絶対観るもんか!と心に決めていた。 ところが初めて観たそれは子供の頃によく読んだ冒険小説のように、恋あり、夢あり、冒険ありで、目まぐるしく変わる展開の中に一人の人間の成長がきちんと描かれていた。 これが突破口となり、「白夜」「風の息子」「ガラスの靴」「冬ソナ」「チャングム」「秋の童話」とTVドラマのDVDを借りてきては、韓国語+字幕で観た。(私は昔から吹き替えが嫌いだ。何かが変質されてしまうようで) 映画も「シュリ」「JSA」「純愛中毒」「バンジージャンプする」「チング」「私の頭の中の消しゴム」「永遠の片想い」「猟奇的な彼女」「八月のクリスマス」「殺人の追憶」‥‥と観ていったが、「スカーレットレター」「甘い人生」あたりで、もういいや!と思った。 私は無意味に血や暴力が出てくる映画は好きではないし、観る価値を感じない。 韓流ドラマは日本やアジアに進出して瞬く間に認知されて行ったが、その理由(わけ)は、今から思うとその直裁で本質にぐいぐい迫る力強さにあったと思う。 テーマは単純で、純愛と正義だ。 またその展開も、幼い頃の大切な記憶、交通事故による記憶の喪失、再生、血の繋がり、貧富の格差、嫉妬、兄弟間の確執、和解など、ほぼ類型化している。 だが、それらのフェイズを少し変えながら、これでもかこれでもかとたたみ掛け、俳優の熱演につぐ熱演でラストまで引っ張っていく力強さは当時の日本のドラマには欠けていた。 当時の日本はトレンディドラマが衰退して一部の人だけにウケるオタクドラマが増え、ドラマ離れが始まった時期だった。そういう時に海の向こうから黒船がやってきた。 変化球全盛の時代に荒削りだが豪速球を投げるピッチャーが現れ、改めて野球の面白さを教えてもらった、と言えばわかりやすいだろう。 黒沢が世界のクロサワになっていった時とどこか似ている。 (今の眼で見ると、当時の黒沢映画も、韓流ドラマと同じくらい、相当エグイ) 私が韓流ドラマに惹かれた理由は、当時、交通事故で高次脳機能障害となり、記憶がどんどん失われて行くFを看ていたこともたぶん影響している。 私にとって「記憶」は永遠のテーマだ。 今、語っている7、8年前の記憶さえ、本当は私という人間を通して変質した記憶に過ぎない。ガルシア・マルケスが言うように、「人の生涯とは、人が何を生きたかよりも、何を記憶しているか、どのように記憶して語るか」なのだ。 Fが天国へ行った後、やがてMにも記憶の喪失が始まった。 年月は残酷だ。 あんなに大好きだったFの誕生日さえ、Mはもう正確に思い出すことはできない。 毎日、私の借りて来た韓流のドラマを繰り返し観ることが唯一の楽しみだ。 この「天国の階段」を観ている間はいつもさめざめ泣いていた。 チェ・ジウの涙に涙し、クォン・サンウの涙に涙し、シン・ヒョンジュンの涙に涙する、子供のようなMが、だが、私はとてもかわいいと思う。 かずま
by odyssey-of-iska2
| 2011-12-03 21:15
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